【高気密高断熱辛口判定!?】業者をホームページで判断する方法ポイント3つ

「高気密高断熱住宅を建てたいけど、どの会社で建てたら良いか判断できない

これから高気密高断熱マイホームを検討している人でこのような悩みを持っている方は多いのではないのでしょうか。

もし私が2軒目の家を建てるならば、どの建築会社を候補にするかしないかを、ホームページに記載されている情報をもとに辛口判定!?していきます。

筆者は高気密高断熱住宅の建築し、約3年住んでいます。その経験をもとに、外せないポイントを踏まえながら判定していきます。

筆者は大阪に住まいを構えている関係でGoogle検索で「高気密高断熱 大阪」などで検索で引っかかった2社のホームページを精読して判定しています。大阪で建築を検討している方にとって参考になるとともに、他地域の方でも、どういったところをポイントにして判断しているのかが参考になると思いますので、最後まで読んでいただければと思います。

判定する際のポイント

私が建築会社を検討する際に大切だと思うポイントは以下のとおりです。

Ua値がHEAT20のG2レベル(6地域ならば0.46)が達成できるか

C値が1.0以下(できれば0.5以下)

パッシブ設計(日射取得・遮蔽・換気計画)に明るいか。

以上の内容がホームページから十分に読み取れた会社は、建築会社の候補に入れます。

2社を例に判定!

エネージュEエネージュWエネージュUWの3種類の商品があるようです。
E→W→UEの順で性能が上がっていくようですが、エネージュEに関しては具体的な性能数値が見つからなかったので論外です。

エネージュW:Ua値0.42 C値が0.5以下

エネージュUW:Ua値0.28 C値が0.5以下

ということで、これに関してはかなり優秀な数値ですね。HEAT20のG2レベルをクリアしていますC値も最低1.0以下は最低限なのでクリアしています。

気になる点が2つ。

1つ目は、ZEH押しな点。ゼロエネルギーハウス。消費するエネルギーと作り出すエネルギーの収支ゼロを目指す住宅。つまり太陽光パネルを乗せる前提だということ。

私は太陽光パネルは反対派です。会社のコストを太陽光パネルにかけてほしくない。その他にコストや人的資源を割いてほしい。

そもそも太陽光パネルって製造や廃棄のことを考えたらそもそも環境に良いか不明。

太陽光パネルを設置するコスト、維持費、故障のリスクを考えたら収支がプラスになる保証も無い。太陽光パネルって分の悪い投資商品なんですよね。投資をするならオンライン証券のVTIとか全米(全世界)投信とかを買っておいた方が確実性が高いと思う。

2つ目は、

パッシブな設計に明るくない可能性がある点。

建築事例の外観を見ていても、南面の庇(ひさし)が見当たらないんですよね。夏も日差しがガンガン入射してしまう気がする。証拠にホームページにパッシブ関連の記述が多分ない。

夏の暑さを空調設備だけで何とかしようとしているように感じてしまう。

残念ながら、私なら候補から外します。

ホームページの見やすいところに「設計」「パッシブデザイン」と堂々と書いてあるのが良いですね。冬至・夏至の太陽高度についても触れられているので、太陽光の室内への入射や遮蔽についても考えられた設計をする会社だということが良く分かります。
使用されている家の写真にも必ず庇(ひさし)が取り付けられていることからも読み取れます。

断熱性能については少し情報不足です。屋根断熱に最低210mmと最低限必要な天井断熱の厚みは確保することが記述されていますが、具体的なUa値目標は書かれていませんね。しかし、お客様の声で高熱費が3000円とか4000円と書かれています。これは相当な断熱性能が無いと実現できないと思うので、会社に確認が必要です。

C値については記述がありません。

私なら、実際会社に訪問して、建築可能な断熱性能を数値で表してもらい、HEAT20のG2レベル相当であるか確認します。またC値に対する考え方を伺い(気密測定を行うのか否か)、C値が1.0以下が必ず実現可能であれば良しとします。これらの条件がすべてクリアされれば候補に入れます。


まとめ

上記2つ以外大阪の建築会社のホームページもたくさん読み込みましたが、ホームページを読むだけで問題なく候補に入れることができそうだと判断できる会社はほとんど見つけることができませんでした。そもそも高気密高断熱住宅を建てることができる会社が少ないことや、ホームページのSEO対策が十分でなく、本当に良い会社が検索上位に上がってきていないようにも感じます。本当に良い会社を見つけ出すことは簡単ではないですね。ましてやこれから家を建てたいと思っていて知識もまだこれから学んでいく段階の人が良い会社を見つけるのは至難の業であるように感じます。家を建てたいと思ったら、会社を探す前に、まず高気密高断熱住宅についての勉強をする必要がありそうです。

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