玄関ドアの断熱性能グレードを選び忘れないようにしよう

窓の断熱性能を検討して安心してはダメ。玄関ドアも検討しょう。

家の断熱性能を考える上で、窓の断熱性能を検討することはとても大切です。温熱環境の良い住宅を建てようとしている方なら、窓の性能を検討し忘れることは、まずないんじゃないかなと思います。しかし、意外と忘れてしまいがちなのは、玄関ドアの性能。私が新築を建てるときは、ドアの仕様の検討を危うくし忘れていた可能性がありました。居室はしっかり断熱を施したのに、玄関から入ってくる空気は冷たい……なんてことにはならないように、玄関ドアの検討も忘れないようにしましょう。

玄関ドアのグレード紹介します

玄関ドアのグレードは数種類から選択できることが多いです。現在の新築戸建てで非常によく使われているシリーズYKKのVENATO(ヴェナート)を例に挙げて紹介します。

VENATOの断熱性能にはD2・D3・D4の3段階の性能があり、D2の方が断熱性能が高くD4の方が低い性能になっています。私が建てた新築戸建て住宅に採用したドア(W15)のD2~D4のそれぞれの断熱性能は以下の通りです。

D2:2.33[W/m2・K]以下

D3:3.49[W/m2・K]以下

D4:4.07[W/m2・K]以下

D2とD4を比較すると、約1.7倍も熱の通しやすさが違います。D2仕様で、およそアルミ樹脂Low‐E複層ガラス程度の断熱性能ですので、D2仕様でも窓と比べればそんなに断熱性能が高くないと感じてしまいます。D4仕様ですとちょっと不安が残る性能なのではないでしょうか。

参考 【玄関ドアYKKヴェナートD2仕様】表面温度測定をもとに性能を考察する

玄関ドアのグレードアップの価格は?

上で紹介したYKKのVENATO(ヴェナート)のD2~D4の価格は以下の通りです。

D2:¥370,000

D3:¥355,000

D4:¥343,000

この価格はピタットKEYや、ポケットKEYではなく手動鍵の価格です。D4仕様からD2仕様にグレードアップするのに¥27,000の差額となっております。十分検討できる範囲の価格ではないかなと思います。せっかく窓の性能を樹脂窓などにグレードアップしたにも関わらず、扉のグレードアップを行わないのはバランスが取れていないので、D2仕様のグレードアップの検討は必要だと言えます。

玄関ドアには、更に上のグレードもある。

VENATO(ヴェナート)とは別のシリーズですが、上位シリーズである「イノベスト」シリーズも存在します。

カタログ値なんと熱還流率0.95[W/m2・K]です。樹脂サッシトリプルガラス窓くらいの性能はありますね。採用している窓がトリプルガラスのお家にはこういった玄関ドアも検討する必要が出てくるのではないのかと思います。価格にに関してはVENATOのD2仕様と比べて15万円から20万円はコストアップする様子ですので、慎重に検討する必要があるでしょう。

なぜ忘れやすい? 玄関ドアグレードアップの検討

玄関ドアの仕様の検討をうっかり忘れてしまったり、住宅会社からどうするかヒアリングされない場合があります。これは住宅会社の考え方次第なのですが、玄関ドアの断熱仕様を重要と考えていない住宅会社では、住宅会社が施主に確認を取らずに性能が低い仕様に設定していたり、標準仕様が性能の低い仕様であったりする場合などがあります。理由としては、コストダウンや玄関は居室ではないので優先度が低かったりなどが挙げられるでしょう。私のお願いした住宅会社では、窓のグレードアップをお願いしたときに、「それでしたらドアもグレードアップしますか?」と提案していただけました。ただ、標準仕様は断熱性能の低いドアだったので、もしも窓のグレードアップをお願いしなければ、ドアをグレードアップする検討する機会は作ってもらえなかった可能性が高いです。ドアの性能について住宅会社から何も無ければ施主側から質問してみる必要がありそうです。

結論

玄関ドアの検討をこちらから何も言わずとも、住宅会社から親身にアドバイスをいただけるのであれば問題ないかと思いますが、実際そういう住宅会社ばかりではありません。知らない間に標準仕様の断熱性能の低いドアになっていたという結果にもなり得ます。そうならないためにも、ドアの断熱性能にもグレードがあるということを知っておき、住宅会社から何も提案が無ければ施主側から遠慮無く質問してみましょう。

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