室内気温を21℃以上にして健康を手に入れる

室内温度は21以上にしたい

冬は暖かい家にしたい。新築住宅の断熱性能を高めたい理由は、「部屋の温度は1年中21℃以上にして快適にしたい」という願いから来るものです。部屋の温度が21℃以上であることが、この上ないメリットである理由説明します。

21以上と保つと健康が得られる

低い気温の室内で過ごすことは、さまざまの健康リスクが生じます。呼吸器疾患・心血管疾患・入浴突然死(ヒートショック)・風邪・インフルエンザ・血圧上昇・低体温症・歩数減少による運動不足・結露によるカビ、ダニなどです。数多くの面で健康リスクが生じます。私は気管支炎になりやすい体質で、普段から運動不足で風邪もひきやすい。妻に関しては冷え性もあり、リスクの影響を受けやすい夫婦でした。室内温度を上昇させ、これらの健康リスクを少しでも減らすことは、医療費の軽減や健康寿命を伸ばすことなどのメリットがあります。そしてそれが、より健康かつ幸せに人生を謳歌することにつながるだろうと考えました。

年中室温21℃以上にするための光熱費

室内を暖かく保つためには暖房光熱費がかかります。年間室内温度を21℃以上に保つためにはどれほどのコストがかかるのでしょうか。5地域では次世代省エネ基準2.7[W/m2K]です。(次世代省エネ基準といっても、世界基準ではとても低い基準で、しかも法的拘束力もなく、ただの努力目標です)私が新築した高気密高断熱住宅は、Q値1.83[W/m2K]です。1月(最寒期)の光熱費を以下の記事の計算方法で、次世代省エネ基準レベルとQ値1.83[W/m2K]の住宅を比較してみました。(総床面積94平方メートル28坪の総2階建てで計算します)

参考QUa値を自分で計算してみよう

上図はQ値2.7[W/m2K]で1月(最寒期)の暖房高熱費を計算したものです。暖房光熱費が約1万4000円になっていることが分かります。(ただしこれは全館24時間暖房したときの値ですので、局所暖房の場合は実際はもう少し低くなる可能性が高いです)
上図はQ値1.83[W/m2K]で1月(最寒期)の暖房高熱費を計算してみたものです。暖房光熱費が約8500円におさまっていることが分かります。Q2.71.83ともに室温21℃で計算しています)1月(最寒期)で5500円程度の光熱費の節約です。最寒期以外の月はもう少し光熱費が安くなること、私の家は全館暖房ではないことを考慮すると11月~2月の4か月間で概算月額3000円くらいは暖房費が節約できるでしょう。冷房費の節約額はもう少し少なくなるとして、月額2000円の冷房費が6月~9月の3か月節約されると考えます。それが残りの人生(仮に50年)続くとして計算すると、
3000円×4か月+2000円×3か月
=年間18000円の節約
18000円×50年=90万円節約
高気密高断熱住宅にすると一生涯で90万円の光熱費が節約できる計算となります。

節約額と高気密高断熱住宅にグレードアップに必要な金額の比較

次世代省エネ基準Q値2.7[W/m2K]から高気密高断熱住宅仕様Q値1.83[W/m2K]へコストアップするための費用は、私が建てた新築戸建の場合、120万円でした。一生涯での節約額90万円と比べ30万円の差額はありますが、呼吸器疾患・心血管疾患・入浴突然死(ヒートショック)・風邪・インフルエンザ・血圧上昇・低体温症・歩数減少による運動不足・結露によるカビ、ダニから発生する家族分医療費や、快適な温熱環境で生活を得るためコストと割り切ると、十分ペイできる費用だと考えてもいいんじゃないでしょうか。

結論

暖かい家は快適です。21℃以上であれば健康リスクの軽減が見込めることが分かっています。しかし、年間通して21℃を保つための光熱費もバカになりません。高気密高断熱住宅は健康リスクの軽減と、そのための光熱費軽減が可能な賢い住宅だと言うことができます。高気密断熱住宅を建てることは、健康と生涯発生する光熱費の軽減のための先行投資と考え、おまけに快適な住宅環境を手に入れることができます。私たちの生活を豊かにするための1つの選択肢であると考えることができるでしょう。
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