【玄関ドアYKKヴェナートD2仕様】表面温度測定をもとに性能を考察する

玄関ドアYKKヴェナートD2仕様とはどんな玄関ドア?

我が家で採用している玄関ドアは、YKKヴェナートW15という玄関ドアです。

YKKヴェナートには断熱性能に応じてD4・D3・D2仕様があり、D2仕様が最も断熱性能が高くなっています。具体的な性能値には以下の記事で記述しておりますので合わせてご確認下さい。

参考 玄関ドアの断熱性能グレードを選び忘れないようにしよう

ドア表面温度の計測結果

まずは、比較のために、玄関付近の外壁の表面温度の測定です。

玄関横外壁表面:11.7℃

外気温もおそらくこの近辺だと思われます。

屋内玄関の室温は21.6℃となっていました。

ドアのガラス部分の測定

ガラス部分屋外側:13.8℃

屋内の熱がガラスを通して漏れてしまっているのか、外壁よりも温度が2度ほど高くなっています。

ガラス部分屋内側:18.3℃

ガラス部分屋内側周辺部:16.3℃

玄関ドアのガラス部分もやはり防火仕様になっているので、おそらくアルミスペーサーなのでしょう。ガラス中心部よりもガラス周辺部の方が温度が低いという結果になりますた。

ドア板部分の測定

ドア板中央部分:12.6℃

ドア板下端部分:13.5℃

外壁温度は11.7℃だったので、ドア板部分も屋内側からある程度熱が漏れ出ていることが伺えます。

玄関屋内壁部分:19.3℃

屋内側ドア板中央部分:19.0℃

ドア板周辺部(ちょうつがい側):15.3℃

ドア板周辺部(ドアノブ側):15.1℃

ドア中央部分は壁の温度と大きな差はありませんが、ここでも周辺部分は少し温度低下が見られます。

D2仕様のみ周辺部熱遮断構造

YKKヴェナートのD2・D3・D4それぞれのドア構造について、YKKは以下のように示しています。

この図によると、D4の仕様に、「枠断熱ライン」を追加したものがD3仕様であり、D3仕様に周辺部断熱構造を追加したものがD2仕様です。我が家が採用しているD2仕様でもドア周辺部では4℃弱の温度低下が見られたことから、D3やD4仕様ではこれ以上の温度低下が見込まれると予想されます。

まとめ

今回の測定結果から見えてきたものは、YKK玄関ドア「ヴェナート」の中でも最も高性能のドアでもドア周辺部ではっきり温度低下が見られました。ただこの温度低下の値が大きなものか小さなものなのかは、他のドアと比較したわけではありませんので判断はすることができません。ヴェナートで十分と考えることができるかもしれないし、場合によっては、さらに高性能の「イノベスト」も選択肢のひとつでしょう。家に求める性能とコストを天秤にかけ、最適なドアを選びたいものです。

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