導入して良かった・後悔した設備と間取り

お家を設計するにあたって、導入するかお悩みの設備はありませんか?
間取りの検討の判断にお困りではありませんか?
それをどのように判断しますか?

乾きますお家を設計するために、なんでもかんでもアイデアを取り入れていってしまっては、お金もスペースも足りなくなってしまいます。的確なアドバイスを設計士さんから聞くことができればスムーズに打ち合わせが進んでいくものですが、「ライフスタイルは人それぞれ。導入すると決めても、いざ住んでみたら不要だった!」「設計段階では要らないと思っていたけど、必要なかった!」といったことになりかねません。住宅設計は難しく奥深い。

設計士さんと相談しながら設計した住宅に住み始めて3年。「導入してとても良かった! 成功!」と思う設備や間取りと、「これは必要なかった! 後悔!」という設備をランキング形式で紹介したいと思います。皆様がお家を設計してもらう際の参考にしていただければ良かったと思います。

今回は、窓性能を高めることや、断熱の厚みを全体的に厚くすることについては、前提条件であるとして、ランキングから除外しています。

導入してとても良かった! 成功ポイント

第1位 洗濯乾燥機があれば屋外干しはもはや必要ない

洗濯乾燥機はマストで

す。理由は時短。「洗濯が趣味で大好きだ!」という奇特な方以外は洗濯にかける時間をできるだけ最小限にしたいですよね。そのためには洗濯乾燥機は絶対に必要です。そもそも、洗濯の作業って工程が多すぎる。(裏返しの衣服をもとに戻す→ポケットから出し忘れが無いか確認する→洗剤入れる→作動させる→小1時間待機→衣服をハンガーにかける→屋外に干す→取り入れる→たたむ)洗濯乾燥機があれば、太字の部分は少なくとも短縮されるのです。小一時間待機の時間が必要なければ、洗濯乾燥機を作動させて就寝できるし、ハンガーにかけて干す時間で別のことにができる。そもそも干す作業が必要なければ、ランドリースペースも屋外干しスペースも不要。極めつけはベランダも不要。どうしても乾燥機にかけることのできないものは、屋内のどこかにアイアン物干しなどの屋内干しスペースを作っておいて、サーキュレーターの風をぶちあてておけば、換気計画がしっかりした家ならすぐに乾きます。室内干しのにおいなんて全くしません。(写真)

第2位 庇

庇をしっかり取り付けておけば、南向きの窓から入ってくる日射を調節できます。夏は日光を遮り、冬は日光を取り入れる。室温を調節し、冷暖房費の節約ができる。詳しくは以下のリンクページを読んでください。

庇(ひさし)の長さを計算して冬暖かく夏涼しく過ごす

第3位 南向きの土地じゃなくていい

南向きでお家の中に太陽の光が降り注ぎ、明るお家。理想ですよね。けれど、あくまで理想。太陽光を余すことなく利用して室温をを調節していくパッシブデザインをお家の設計に取り入れるならば、南向きの立地は十分に力になってくれるでしょう。しかし、明るいお家にしたいだけなのであれば、必ずしも南向きの土地である必要は無いように思います。他の方位でも間取りの工夫で必要な明るさ(感じ方は人によるが)は確保できるように思います。そして、昼間は仕事や学校に行ってしまうので、昼間の明るさの恩恵を受けることができる時間って意外と限られているんですよね。アクティブな家庭だと、休日ですらほとんど昼間は外出してしまうかもしれないですし。コストパフォーマンスを考えると、優先順位の上位にする条件では無いように思います。

第4位 せせらぎ(第1種換気システム)

私にとっては、第1種換気システムは導入して良かった設備の1つです。この第1種換気システムの使用感は人によって差がある気がします。目に見えるような劇的な変化を感じにくいためです。私は第3種換気システムの賃貸住宅に住んでいたとき、就寝時に冷気が吸気口から流入し、冷たい風の流れを感じて不快に思っていました。しかし第1種換気システムのお家だとそれが無くなっただけでも、十分導入して良かったかなと思っています。デメリットとしては、簡単ではありますが、少しメンテナンスが必要であることと、もし故障してしまったときは、第3種システムよりもコストがかかってしまうところです。せせらぎの使用感については以下の記事で詳しく記述していますのでご確認ください。

第5位 ルンバ基地

ルンバ基地を作ったのは正解でした。我が家は共働き子育て世代ですので、家事の最大限時短化は重要事項です。我が家の掃除はルンバに頼りっきりです。ルンバを毎晩作動させるだけで、ある程度の床の清潔さを常に保ってくれるのは頼もしいです。このルンバですが、しっかりルンバの充電基地を作っておいてあげると、見た目も良いですし、リビングのスペースも広くなりますね。我が家ではルンバ基地を、キッチンの収納の最下段に作りました。

(写真)

両開きの扉の下部を切り取ったような形にしており、この部分からルンバが出入りします。覗き込まないとルンバが見えなくなり、見た目も良いですね。作れるのであれば、階段1段目の下とかもルンバ基地にすることができると思います。

しかし、新型のルンバは、吸い取ったゴミを回収してくれるシステムが搭載された関係で、ホームベースがの高さがすごく高くなっている機種もあるようです。こういったルンバを採用する場合はルンバ基地の設計は少し難易度が上がる気がします。

第6位 2階トイレ

私にとって2階トイレは必要でした。どうも私は長時間排泄を我慢できない性分でして、使用時間帯がよく家族と被るのです。ただし掃除はトイレが2つあるので面倒です。

第7位 土間収納

これは人によると思いますが、我が家では、工具類など少し危険性があるものや、子どもの外遊びグッズや傘、バイク用品(ヘルメットや手袋など)、掃除グッズ、熱帯魚飼育のための器具など、室内に持ち込むには清潔ではないものを主に収納するようにしています。屋外の物置を設置するなどで代用は可ですが、わざわざ屋外に出る必要のない分便利に使用できます。

これは必要なかった!(あれば良かった!) 後悔ポイント

第1位 床断熱

壁:<標準仕様>硬質ウレタンフォーム75mm

<グレードアップ>硬質ウレタンフォーム90mm

屋根:<標準仕様>硬質ウレタンフォーム75mm

<グレードアップ>硬質ウレタンフォーム200mm

床:<標準仕様>カネライトフォーム65mm(グレードアップせず)

我が家の床断熱はカネライトフォーム65mmです。お家を建ててからづいたのですが、床断熱をグレードアップすれば良かったです。

断熱強化の優先順位は 冬:窓→壁→→天井 夏:窓→壁→天井→

だと思います。熱の出入りが大きい順ですね。

断熱については設計段階からこだわっていたのですが、なぜか床断熱のグレードアップには意識が向かなかった。冬場、そこまで床が冷たくなることはないのですが、もう少し床が暖かかったらいいのにと思うことはあります。

第2位 ベランダ

結論から言うと、ベランダに関しては無くて良いです。設計段階からWeb検索などで調べて要らないんじゃないかと思い、妻と設計士さんに私の方から提案していたのですが、あまり参道してくれませんでした。絶対に反対されたわけでなかったのですが、まあ反対を押し切ってまでベランダを無くした方が良いとも言いきることができる知識も持ち合わせていませんでした。いざ住んでみると、ベランダを使うタイミングがありません。年に数回思いついたように日光浴するときに使うだけ。洗濯ものはどうするか気になるところですが、我が家では地上屋外に物干しスペースがあるのでそこで干していましたし、そもそも現在はほとんどの洗濯乾燥機で乾燥させ、どうしても乾燥できない衣類は上述したアイアン物干しサーキュレーター室内干し作戦で十分乾きます。ベランダ部分を活用して吹き抜けにしてFIX窓取り付けて日光をたくさん取り入れられる設計にすれば良かった気がしています。

第3位 リビング収納

リビング収納を作れば良かったです。私は「面倒くさがり」かつ「片づけが苦手」です。2階部分にウォークインクローゼットで十分な収納スペースはあるのですが、普段からよく使うものをわざわざリビングから離れた2階のウォークインクローゼットに収納するのがとても面倒くさい。1階リビングにパッと収納できるスペースがあれば、リビングが散らかっていくのを防げたかもしれないです。コートとかカバンを収納したかった。

第4位 お風呂の窓 トイレの窓

お風呂の窓とトイレの窓は正直必要無かったのではないかと思います。窓を作ったからといって困っているわけではないのですが、家はり窓を作るとその分熱損失が大きくなりますし、窓を設置する費用も余分にかかります。設計段階では、窓が無いと暗くなることや、換気するために必要になるかもしれないと思いました、しかし暗くても何も問題は無いし、換気も換気装置で十分事足ります。唯一、換気装置が故障した日には窓が無いと不便に感じるかもしれませんが、お風呂の乾燥はサーキュレーターでもお風呂の入り口に設置すれば良いし、トイレの換気装置も修理するまでの間くらいなら大丈夫でしょう。

第5位 深型食洗機

家庭にもよるかもしれませんが、家族が4人になると夕食の食器と調理器具を食洗器に詰めるだけで満杯になってしまします。プラスアルファーの食器があったときには入りきらなくなってしまうことが良くあります。費用が増えても深型食洗器にすれば良かったと思います。

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