どこまで断熱性能を上げればいいのか分からない!
ある程度、仕様の打ち合わせが進むと、断熱性能を高めるために断熱材は何を使おうか、厚みはどうしようか、換気の仕方は3種? 1種?? など、コストを見ながら性能アップを考える機会もあると思います。しかし、断熱性能ってどれくらいアップしたら快適になるの? といった疑問が生まれてきます。住宅会社の方から具体的なアドバイスがあれば良いのですが、なんせ家の暖かさや涼しさは人の体感。人によって感じ方は大きく違います。住宅会社さんが、「この仕様まで性能アップしていれば冬は暖かくなりますよ」と言われても、本当に暖かくなるのかイマイチイメージし辛く、どこまで断熱性能を上げればいいのか私が判断できなくなるといった状況に陥ってしまいました。
住宅会社がQ値やUa値を示してくれない
住宅会社が独自にQ値やUa値などの数値を計算してくれたり、冷暖房計画など、光熱費の試算までしてくれるような住宅会社なら、その住宅会社は大当たりです。その住宅会社さんを信用して打ち合わせを進めても問題無いのかなと思います。しかしそんな住宅会社は多くは無いのが現実です。私がお願いした住宅会社さんも、断熱性能は大切だという考え方ではあったのですが、Q値やUa値などの計算結果から、断熱仕様のアドバイスまでは中々やっていただけない住宅会社でした。(折り入ってお願いしたら1回だけ計算してくれましたが……)こうなったら自分でQ値Ua値を計算するしかない。google検索を駆使して自分でQ値Ua値を計算する方法を模索しました。
発見!自分でQ値Ua値を計算できるツール
フエッピー様作成のツールです。一条工務店の家で計算するためのツールとして提供されておりますが、一条工務店の家でなくても使えます。住宅会社から渡されている図面とにらめっこしながら必要な数値を入力していくだけで、Q値やUa値、5月や8月の室内気温、1月の暖房費ままで計算してくれちゃいます。excelに抵抗無い方なら、登録されていない窓や断熱材も入力して計算することが可能です。窓記号は馴染みが無い数値ですが、使用する窓の大きさ[cm]÷3すれば一条工務店の窓記号になります。ちなみに下図は私が新築する予定の図面で入力したものです。
すべての数値をなるべく厳密に入力していくと、かなり正確な数値を算出することができました。(住宅会社にお願いして計算してもらった数値とかなり近い結果)ということで、かなりおすすめのツールです。少し入力するのは項目が多く面倒臭いですが、このツールを使用すれば、断熱材の厚みや窓の種類を変更したり換気の仕方を変更したときに、どのくらい断熱性能が変化するのかQ値Ua値で確認することができるので、断熱性能をどこまでアップさせれば良いのか考えるときの判断材料にすることができます。
結論
Q値Ua値を元に断熱性能を判断してくれる住宅会社ならば、全く問題ありません。しかし、断熱性能について、「暖かくなる」「涼しくなる」など人によって感じ方の違う表現でしか説明されない場合は、後戻りできるなら、その住宅会社にお願いしないのも1つの選択肢でしょう。どうしてもその住宅会社にお願いしたかったり、契約してしまったりして後戻りできそうに無い場合には、今回紹介したツールなどを使用して、自分でQ値Ua値を計算して必要な断熱仕様を考えるための参考にすると失敗する確率が減少するかもしれません。
Q値Ua値を自分で計算するなんて面倒だと思った方に!
一般的であろう断熱仕様の組み合わせを用いて、Q値Ua値を算出してみました。どの程度の断熱仕様でどの程度のQ値Ua値になるのか参考にしていただけたらと思います。
コメント
現在マイホームを新築で検討しており、高気密高断熱住宅に関する情報を色々と調べていたところ、このブログを見つけ、拝見させていただきました。
私もUA値を自分で計算してみたいと思ったのですが、ページに貼られているリンクにうまく飛べませんでした。もしよろしければ、計算シートのデータをご提供いただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
ブログを見ていいただきありがとうございます。
リンクが切れていました。連絡していただいありがとうございました。
リンクを修正しましたので、もう一度試みていただいませんでしょうか。
計算シートに関しては私が作成したものでありませんので、計算シートのデータの提供は再配布にあたり
許可をいただいていませんので、ご容赦ください。
よろしくお願いいたします。
先日コメントさせていただいた者です。今確認したら無事ダウンロードできました。感謝申し上げます。いただいたデータにつきましては、取り扱いには十分留意しますことをお約束します。
他の記事を拝見しましても、高気密高断熱の家づくりにかける並々ならぬ情熱に、一種の尊敬を感じているところです。私はまだ家づくりを始めたばかりですが、今後もぜひ参考にさせていただければと思います。