夏の日差しはとても厳しいです。無対策だと、日差しが日中室内に差し込み、冷房光熱費が高騰してしまいます。出来る限り冷房光熱費を節約するためには、南面では庇が有効ですが、東西面は太陽高度が低い時間が多く、庇だけでは室内に差し込む直射日光を防ぎきることができません。そこで有効なのはホームセンターなどで販売されているサンシェードを取り付けることです。しかし、窓や窓枠などの形状によってはサンシェードの取り付け方が難しく、建築時にサンシェードが取り付けられる金具を検討しておくことをお勧めします。今回は、私が新築した時に設置していただいたサンシェード取り付け金具について紹介します。
サンシェードを取り付けるための金具とはどういったもの?
我が家では西面のキッチンにある横滑り窓と、東面のリビングにある高所用横滑り窓の屋外にサンシェードを取り付けています。遮光率は80%~90%ほどのものを使用しています。80%ほどだと、直射日光は大幅に遮りますが、暗くはならない程度の遮光になっています。(遮光率90%のものを2つ折りにして使用するとほとんど日射が入らず真っ暗です)冬場には取り外し、直射日光による熱を室内に取り入れるようにしています。サンシェードの取り付けは、建築時に取り付け金具を住宅会社に依頼したものを使用しています。(下の画像)サンシェードを取り付ける金具についてはホームセンター等、市販の物もありますが、マグネット式であったり、粘着式であったり、自分で外壁などに穴を開けないといけなかったりなど、窓や外壁の材質によってはかなり困難になってくるので、建築時に取り付け金具を依頼しておくのが無難です。
外壁に輪っかを取り付けるタイプの金具です。サンシェードとは紐でリボン結びにして取り付けたり、結束バンドで取り付けたりしています。金具自体は頑丈に出来ていて、風が吹いてサンシェードがなびいても安定感があります。1階の手の届く高さの東西面の窓にはこのような金具を建築時に取り付けておくことをおすすめします。しかし、高所用窓に取り付ける場合、取り付け位置は手を伸ばしても届かない高さになるため、設置は脚立を用いて設置の必要があり、少し手間です。また、2階の窓にこの金具を取り付けたとしても、サンシェードの取り付けは高所で困難なため、別の方法を検討した方がよいでしょう。
まとめ
日射遮蔽にはさまざまな方法がありますが、どれも一長一短です。庇はサンシェード等の取り付けの手間も劣化の心配もありませんが、東西面では太陽高度の低い時間帯には効果的ではありません。すだれは取り付け方法に困らなければ手軽ですが、劣化しやすく買い替えが必要であったり、洋風の建物の外観とマッチしない場合が多いです。グリーンリーフは涼しげですが、育てる手間と、植物の育ち具合では、必要な時期にしっかり遮蔽してくれないこともあります。サンシェードは取り付け方法さえ困らなければ、劣化も激しくなく、取り付ければ確実に日射遮蔽を行うことができます。いくつか日射遮蔽の方法がありますが、建築時の金具の設置しておき、確実なサンシェードによる日射遮蔽の方法を確保しておくことで、夏場の快適な暮らしに一歩近づくでしょう。