高気密住宅で一般的なレンジフードで排気したときの空気の流入元は?

レンジフードの吸気量は1時間に数百立方メートルと、思った以上に大きいものです。

高気密住宅において、一般排気型を選択すると、レンジフードではキッチンから屋外を排気することのみを行います。家の中の空気がどんどん減少していく訳はありませんので、どこからか屋外から空気の流入があるはずです。高気密住宅ではいったいどこから空気が流入しているのでしょうか。我が家(C値0.2)のケースで検証します。

可能性1 ダクトレス1種換気

我が家の開口部として最も大きい部分として最も考えられるのは、ダクトレス1種換気のせせらぎでしょう。この1種換気からの流入することが考えられます。

しかし、せせらぎ等のダクトレス1種換気は、一般的な家屋である場合、4台から6台設置し、2台が吸気、もう2台は排気を行い、数十秒間隔で吸気と排気が入れ替わるシステムです。おそらく、レンジフードを稼働していないときは、ダクトレス1種換気の吸気量と排気量は等しくなっているけれど、レンジフードを稼働したときは、レンジフードが排気した分、ダクトレス1種換気による吸気量が増えることで、吸気量と排気量のバランスを取っていると考えられます。

可能性2 窓の隙間

次に考えられるのは窓の隙間です。我が家に設置している窓は、縦すべり窓、高所用横すべり窓、そして掃き出し窓です。この中で最も気密性が劣るのは掃き出し窓です。ただ、レンジフードを強運転しても、窓のすきまからわずかの風も感じることは無いので、ここから外気流入が発生しているかは不明です。我が家では、掃き出し窓は気密性の高いエクセルシャノン製を採用しているということもあり、大きな外気流入の原因となっていないと推測します。

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可能性3 ドアの隙間

ドアの隙間も窓と同様に考えられます。しかしこれもレンジフード強運転をしてもドアの隙間からの流入は感じ取ることができませんでした。

外気の流入場所は意外なところにあった。

ある日、入浴していたときのこと、なぜか浴室内で冷たい空気の流れを感じ不思議に思い、原因を探ったところ、意外なところに外気の流入元がありました。

こいつです。浴室乾燥機。

浴室乾燥機の電源を落としているのにも関わらず、わずかではありますが、手をかざしてみると、空気の流入を感じます。このときキッチンではレンジフードを稼働していました。試しにレンジフードを停止させると、浴室乾燥からの空気の流入は止まりました。確実に浴室乾燥機から外気の流入が発生しています。

高気密高断熱住宅であり、浴室も断熱材をしっかり吹き付けているのにも関わらず、なぜか浴室がリビングよりも室温が低くなっていることがあり、不思議に思っていたのですが、おそらくこの浴室乾燥機からの外気流入の影響が大きそうです。

ちなみにトイレの換気扇からの外気流入は感じられませんでした。

まとめ

高気密住宅で、一般的なレンジフードを稼働させた場合の外気の流入は、我が家の場合、1種換気と、浴室乾燥機からが最も大きいと考えられます。この流入を嫌う場合、レンジフードを一般的なものから、同時吸排気型にグレードアップすることも選択肢の1つだと考えられます。しかし、同時吸排気型はコストアップにつながることや、メンテナンス費用が一般型よりも高くなることがほとんどですので悩ましいところです。

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コメント

  1. ひっさ より:

    同時吸排にするか、富士工業の循環型のどちらかが良いですよね。